短歌は馬車に乗って

スイートなエッセイです

東京日記1

KYOTO/TOKYOは分かりやすくアナグラムだけれど、東京都が東の京都だということには、ここ最近まで気がついてなかった。全然違うかもしれないけれど、それは東松原と松原の関係と字面の上では一緒じゃないか。縮尺の違いはあるがともかく、京都を…

なか卯かな

毎月のように給料日まえに金欠にあえぐので途方に暮れてはいるのだけれど、途方に暮れるのにも慣れてしまっているところがあって、何か方策を立てることもたいしてしないので、少しは反省しなければと思うし依然暇なので日々のルーチンを振り返っている。 こ…

脱ネクター大作戦

今年の夏は特に何を食っていいか分からなくて困る。 思考や素行とも結びついているみたいで、食うためだけに生まれてきたわけでもないと思うけれど、食うものが定まらないとアンニュイになる。私はもう35になるので表情には出さないにしても、いやかなりアン…

SKOのNKⅧ

5月28日 午前7時起床 以下失念 6月1日 午前8時起床 闇宴会スペースのたまちゃんが「断面がええねん」と言っていたアマゾンのモーニングたまごサンドを食べに赴く。さりげないけれど仕事が、敬虔って言っちゃうくらい丁寧で、サラダたまごとキュウリのやつ…

SKOのNKⅦ

5月18日 曇 湿気多し 6時半起床。 起き抜けから大空腹。成長期か。 おめざはスージーアンドザバンジーズのホンコンガーデン。 シャワーを浴びて神泉苑近くの喫茶店にカレー目的でダッシュ。朝は手放し運転がしやすくて空気が吸いやすい広い五条通りもなかな…

SKOのNKⅥ

5月15日 晴れ 午前7時起床 すでに暑くなりそうな感じまんまん。 短パンデビュー三日目。 梅湯にて朝風呂。 昨日はなんというか、かなり血迷っていて、、午後7時頃に京阪三条に戻ってきてから地下階の粉物屋の値引き品のオムそばを買って食ったらめちゃ…

SKOのNKⅤ

5月13日 晴れ 午前7時半起床。しばしうだうだする。 ここ一週間くらい何を着ていいのかわからん。おとついくらい六角のダロンド氏はミュージック、何をかけていいかわからんと言っていたけれどそんな感じ。昨晩ツタヤで借りたやつは全部外れだった。四日前…

SKOのNKⅣ

五月十二日(水) 昼過ぎから雨 午後八時半。インサイドでなかなか飲みにくいのでアウトサイドで小瓶の白ワインを飲んでいる。堀川丸太町のセブンイレブンで買ったやつ。自分の中でMさんへの献杯なのだけれどまあまあ不味い。木屋町の喫煙所前にて。ここではワ…

SKOのNKⅢ

五月十一日 晴のち曇 午前四時半起床 朝、風呂に入ったかどうかすでに忘れている。普段はいつも朝風呂を浴びる。 昨晩食いきれなかったいなり寿司を二個食べ切る。導入したばかりのシンセサイザーを少しもてあましてるようなブラジルのバンドのレコードを回…

SKOのNK II

五月十日 快晴 午前七時半起床。 昨日の晩、寺町のツタヤで借りてみたイ・チャンドンのバーニングの余韻が残っている。一回半観た。結末はどうか…だけど久々にめちゃくちゃいい映画みたって感じ。なぜか抜けはいい。原作より全然潔い。タバコを吸いながらム…

周回遅れの日記 

五月七日 曇天 午前九時起床。掛け布団のカバーが盛大に破れて中身がみえている。 このカバーは確か、まだ大学在学中にロフトで買ったやつ。往時、ようするに二千年代初頭だったかな、まだ勢いのあったムードサイケバンドのシロップみたいなノリの曲がロフト…

haiku again

高瀬川沿いの八重桜がまばらに残ってるくらいになって少しマシ、気分が。安定が近くなってきてる気がする。 文章は書けないけど、丹田はたまにしごいている。風呂、サウナで濡れタオルごしに、または散歩中に風をなで切りながらしこたま吸い込む。 普段はふ…

節分/ラテン

サテンに来るのは二回目だけれど、今回は特に何気なく立ち寄った。最初は仏という人物に勧められて、ちょっと前に来た。 宮川町と給付金の話を女給さんに掛けている老婆を横切りボックス席の一つを陣取り、どこの茶店においてもそうだがスポーツ紙を手に取り…

新居その1

引っ越しして二週間が経った。 思えば京都に来てから幾多の引っ越しをしている。 最初は北野白梅町。 すぐさま川端丸太町に移り、落ちつく間もなく七本松二条で姉と同居、嫌になって太秦近くにしけこみ(そこで闇おでん屋を始めた)、次は北白川かしら、落ち…

スカスカ夢日記4

とあるレコーディングスタジオ。 地下です。薄暗くて風通しは悪いけど調度品はなかなか豊かで、皮の三人がけのなめし革のソファーは家主いわく70万したらしい。いったん腰掛けたらついつい横になって結局寝てしまう。エンジ色の柄もの絨毯がしきつめてあって…

特異日

昨日はタバコ屋のイベントがあるので気のいい仕事先の同僚におねがいしてシフトを替わってもらった。 半年くらい、何がなくとも早起きする、という扶を自分に課していたし、それに慣れていたつもり、睡眠四時間半でイケます!など周りに吹聴していたけど、春…

スカスカ夢日記3

海の近くの手作り感のある商業施設で働いている。 丘を徒歩で越えて十分くらいで水平線が見えるけれど、何かとばたばたしていて、なかなか出向く機会はないです。 従業員をしているお土産屋は何が売りたいのか、売り手のこちらもいまいち要領を得ず、じっさ…

スカスカ夢日記2

私はどうやら実家から引っ越すらしくバタバタと準備をしている。 籐編みの衣装ダンスにしこたま服をつめこんで、外身と中身がわやになったCDたちを、トランプの神経衰弱をするみたいに、もとのさやに戻したり、その折々、それらにまつわるあれこれがふわっと…

スカスカ夢日記1

飲み屋でまたあのパイセンが瞳孔開いて知り合いの客にからんでいる。 僕はカウンターで少しひやひやしているのだが、はんぶんは好奇の目でもって眺めていたかもしれない。 制裁は一瞬のできことで、パイセンは左の頬に、多分けっこう若い男の右ストレートを…

ソカイ日記03

ソカイして五ヶ月が経った。 古都に夏が停滞しております。 僕は相変わらずマーキング至上主義でやっております。 海がだめだったりセロリが好きだったりするのね。 で、先程、だいたい週一でマーキングしている喫茶店に訪れたら、僕が入店して少しくして常…

ねじ式健康呼吸法その4

(今回は晩年の吉本隆明先輩風でいこうかな) 今はどうだかわかりませんが、ひととき自己肯定という言葉を巷でよく聞きました。 この言葉には私が思うに少し恐い側面があります。 同語の発信源であるともいえるアドラーという心理学者が説明するところによる…

東山湯の奇跡本編までの軌跡

市バス17系統に揺られている。 雨がだんだらに降っており、バスが走行・停止を繰り返しているのは何時もながらだろうが焼けに呼吸のリズムと其れが合っているような気がして不思議。 頭の奥からみゅーーん、という音がしているのでふっと意識の波長がそちら…

東山湯の奇跡

七月七日のこと。 竹林の坊主の店が四周年と聞いていたので、それとなく祝おうと晩の七時過ぎくらいにダロンド氏のキャフェーを離れ三条河原町から市バスに乗った。 少しばかし雨が降っていた記憶がある。 バスに乗るのは久しぶりだった。 なんせ、持ち回り…

ねじ式健康呼吸法その3

朝がたアニキという元気な老犬を連れて歩いていると、こいつは一体アホなんかな、と思う行動をいくつか発見してしまう。 その一つが唐突な蛇行。 どういう感じかというと、例えば犬を引いた私が橋の上の歩道を対向歩行者に気を遣いながら、できるだけ真っ直…

ソカイ日記02

〜フィッシュマンズに取り憑かれる季節〜 は、唐突にやってくる。あら、そろそろお盆かしら? あいや、まだ梅雨ですね。梅雨にしては極端な雨模様で、からっ晴れをつんざくような夕立ちが激しい、梅雨って前からこんなだったかな、晴れてても湿気きついしど…

ソカイ日記01

昨日が宝塚記念だったので、だいたい一年のはんぶんが早くも過ぎたわけで、ほんでもってソカイして三ヶ月が経った。 ケータイ料金未払いによるオフラインに慣れてしまって、所定のポイントでしかラインにライドンできない謂わばワイファイ乞食に身をやつして…

ねじ式呼吸健康法その2

ホワイトアウト 鼻が通るようになってから気持ちよい日柄、なるたけ呼吸だけに意識を集中して目を半開きにしながらちんたら歩いていたら、ふと右側の肺の側面あたりを上から下へみずみずしい流気が走っていく実感があった。ちょうど「ねるとん」という往年の…

ねじ式呼吸健康法その1

(もっとかっこよく言えば捻転呼吸法とか) ソカイしてから人目を避けながらちんたら散歩することが多くなり、また気候もすこぶるよく、また極めてヒマなので、十年くらい気が向いたらやっている腹式呼吸を歩きながら、かなりストイックに実践していたら、な…

ソカイ日記12

毎度わたくし事で相すみませんが、季節の変わり目にギックリ腰になってから、それが導引になったのか、めちゃくちゃ健康です。

ソカイ日記11

ソカイして四十九日が経った。 ソカイしていたことを忘れかけている自分に対する一つの警句である。 別に菜食主義者にはなりたくないけれどパスタばかり食っていたら食傷気味になって十二指腸が悲鳴を上げだしたので水菜ばかり食っていたら体が軽くなってし…