ねじ式呼吸健康法その1
(もっとかっこよく言えば捻転呼吸法とか)
ソカイしてから人目を避けながらちんたら散歩することが多くなり、また気候もすこぶるよく、また極めてヒマなので、十年くらい気が向いたらやっている腹式呼吸を歩きながら、かなりストイックに実践していたら、なんとその極意のツボが感得されてしまった。
それからというもの呼吸そのものが気持ち良すぎて、散歩の感覚ひいては生活感自体が激変して、カニカマとカニくらい違う。去年のある春の宵に友人と酒と花見とオーティスレディングでハイになったあの気持ち良さもそれはそれでかなり気持ちよくて楽しかったけれど、そういう類の気持ちよさとは根本的に訳が違う。
以前から薄々、目に見えない謂わゆる「気」については頭で考えてはいたつもりだったが、やはり論より証拠、知識より身体だった。
気は適切に意識しだしてからがヤバい。
カラダが採れたてのレタスのようにみずみずしい。
ただし、一人でよがっていたらただの気違いにしかならないし(もうすでになりそう)、みなさんにも健康になってもらいたいので、僭越ながら秘訣をここで勝手に伝授してまいります !
その1・鼻詰まりをなんとかして取る
※鼻詰まりがない人は飛ばしてもよし。その2は次回です。またどうぞ。
私はもともと右の鼻が蓄膿ぎみで小学校高学年時なんかはレーザー治療をしていたくらい、あと一歩で鼻腔に穴を開けて膿をとらないといけないと医者に言われるくらいきつかった。
その癖みたいのの原因は鼻の骨の歪みにもあるみたいだけれど、牛乳とか乳製品の取りすぎというのもありそう。
バターとか食べたとき、喉に痰が喉につっかえるような感覚があったら控えた方がいい。
粘っこい鼻水は溶けたバターになんとなく似ているし。
というかそもそもつっかえそうな雰囲気を出している食物は摂り入れる時に慎重になったほうがいい。個人的に最近はパンも米もなんかなしに警戒しており、ニンジンの端とかを見つけたらボリボリよくかじるようになりました。
ただなんというか、これではただのナントカ健康法になってしまうので、件の呼吸法を取り入れながら詰まりを突貫する手を紹介します。
わたしはこれを励行するようになって少なくとも一日の間は鼻がよく通っております。
すなわち、朝起きていきなり気怠いな、とか死にたいな、とか思った先から風呂を沸かし半身浴をする。
そのとき、できたら正座をし、背をぴんと伸ばして胃のあたりまでお湯に浸かるようにする。
できることなら外気が直接通るように窓という窓を全開にした方がよい。換気扇を回すだけではおそらく効果半減である。
準備が整ったら、大気を湯気と一緒に一気に鼻から吸う。
キューンと鼻が詰まって、通らなさそうでも、気が遠くなるまで、くわあ、と吸う努力をし続けていたら、そのうち細くてもなんでも、少しは多分通るので、通ったような気がしたら、詰まり気味な方の鼻だけから同じように空気を吸い続ける。もう片方の比較的通っている鼻を親指で押さえて、ひたすら、えずくまで吸って吸って吸いまくる。
そのときも常に外気を意識しながら吸って吸って吸いまくる。
吸えるようになったら、同じように吐いて吐いて吐きまくる。
もちろん片方の詰まっている鼻だけを、である。
スムーズに吐けるようなったら、吸って吐いての循環を試してみる。
出来る限り吸って、出来る限り吐く。
窒息する寸前まで吸って吸って吐きまくる。
そうして、泣いて咽せてえずいて苦しくてやりきれなくても、痰壷なんかも用意して鼻水を出しまくる。
そのうち、片方の詰まっていたはずの鼻が通ったら、もともと通っていたはずの鼻が詰まっていたりすることがあるので、逆の鼻も上の工程を繰り返し、なんとかであれ、両の鼻が通るような気がしてきたら、循環呼吸を両鼻でやってみる。
つまり、片方を抑えて右で吸って左で吐く。
息が途切れても、えげつない顔をしていても、
とりあえず吸えるだけ吸って吐けるだけ吐く。
これを最初に意識してやりきるだけで呼吸の幅がめちゃくちゃ拡がり、ある時はリラックスしたり、ある時は意識的に酸欠でフラフラになったり、戦闘モードに入ったり、自由に調整できるようになる。
まず鼻だけで呼吸するのは、口を使うより難しいから。
腹式呼吸の基本は鼻で吸って口で吐く。
マスクをしているなら鼻だけ出して鼻鼻で呼吸する。
お上品にイケます。
それはともかく「えずいてもがく鼻詰まり突貫呼吸半身浴」をストイックに必死でやっていると、すぐに汗だくになっていて、風呂の湯気がまた効果的というか、鼻だけでなくいろいろ通っていてめっちゃ爽快になっています。
一時的であれ、朝、外に出た瞬間に両の鼻から外気がすうと入ってくる感覚はなにものにも替え難いですよ。
詰まらない飲食習慣と共にこの汚ちゃない朝風呂を日課にしていると次第に鼻詰まり自体が無くなるか少なくなり深い呼吸も楽にできるようになっています。