短歌は馬車に乗って

スイートなエッセイです

乾そば百景

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文章はそもそも即興詩のようなものであり、つまりその瞬発力を活かさないと途端にぼやけるというか、そこは特にぼやけてもいいんだけれども、今日の昼すぎに昨日の銭湯のことを書きはじめてすぐさま手前でしらけてしまった。しらけた自分にしらけたらしまいなので残文駄文はさっさと消してしまって私はそばを茹でている。自炊を始めた。午前二時。自炊は特別好きなわけじゃないので、それでもどうも久しぶりでなかなかいい、火元からやや距離を置いて吹きこぼれを予感予知しながらセーフティラインを案じている、適度に弛緩した緊張があり、なにせ小さい鍋で湯がいているので煮こごったそば湯の匂いがふと鼻を突いてそこに七分目くらいの茹であがりを発見したりする。つまりあと二分くらいで茹であがるだろう。あとはザルにあげて洗って油としょうゆをかけて頂くだけだ。いずれも夕方前に業務スーパーで買った。ザルもそのあと五条通りの百均で買った。

寺町の業務スーパーには業務買い出しみたいな客層はぜんぜん見受けられなくて案外若いお姉さんとかお姉ちゃんがちらほら、売ってる油とかもちょっとふつうに良さげなエゴマ油とかあったりして少しテンションが上がる。ごま油もあの、油うがいにも使えるらしいちょっと高い白くて透明なやつも売ってるし。そこは一番安いごま油をけっこう悩んで買った。そもそも倹約を期すために来ているのにそれをふと忘れてしまっていたりするので危ないな。引っかけられてる気がする。

こちらはダービーを外したばかりなのである。

そばはどうやら一分くらい茹ですぎた。

同じような乾そばでも、寺町の藤井大丸の裏の細長い蕎麦屋の特田舎そばは特別うまい。かなり古臭い蕎麦屋で、もしかしたらくたびれた大将もすでに二代目かもしれない、看板はすすけて暖簾もかかっていたかどうか、京町屋らしく奥行きはあるけど間口は狭いので鼻をほじりながら歩いていたらすぐに通りすぎちゃう、一回入ると重ねて何度も通っちゃうんですが。

ここ三年だと思う、1回目は気立てのいい見た目そんなに派手じゃないパリピみたいなお客の姉さんに教えてもらって行った。彼女には育ちの良さげなイギリス人の彼氏がいてて、彼はキンクスが好き、落ち着いた静かな場所がいいみたいでウチもそうだったのか、しみったれていただけだとも思うけどとにかく一人でもちょくちょく来てくれていて、そういう親日趣味と侘びたパリピのミクスチャーであの蕎麦屋にも二人で時折通ったんだろう、彼らがイギリスに行ってしまったのは少し寂しくて、オフラインになるまではスポティファイでたまにウォータールーサンセットを聴いた。

ポールだかなんだか、そういう名前の彼は城を持ってるらしいぼんぼんみたいで、そもそも当地では育ちのいい田舎のぼんちくらいしかキンクスなんぞ聴かんかもしらんですね。

ところで、その田舎蕎麦。

最初は案外がわからないので、海老天つきをたのんだら、見てくれはバカでかい海老天が鉢に突き刺さってるんですけど、実体はほぼ天かすのかき揚げでコアの海老は小海老くらいの大きさ、親父の老練が産み出した苔けて侘びたモニュメントみたいで、それはそれでがつんと食らってしまった。呆気に取られるしかなかった。

あとからわかったが、そもそも田舎蕎麦に「特」をつけると特田舎蕎麦になって揚げたてのうまい天かすをしこたま乗っけてくれるので海老天つきはお上りさんしか頼まない引っかけなのである。親父さんは京瑞一の天かすメイカーなのだろう。加えて大根おろし、きざみ海苔、ネギ、中心にウズラの卵が鎮座ましますのを冷たい出汁醤油と共に音を立てて頂くと、これはもう過不足なしのバランス、天かすがとのりがつゆに沈む刹那、急き立てられるように、飛沫を散らして食い散らす。

最近ではちゃんと席間に透明ボードも立てておらはりますしな。

お供にテーブルの下にランダムに突っ込んである週間ポストなんかを読み散らしながら無我夢中にそばを啜る時間は充実そのものでほんまに一瞬、あまりに儚いので次節そばを大盛りにしたら四分の三で嫌になった。

それはつまり、(たぶん)その蕎麦屋で使ってるソバがそうめんみたいに一把ごとに紙で結われた乾そばを使ってるからで、普通は一把、大盛りで二把、という大雑把なダブルサイズしか選べないことが証左なのである。

それはそれで仕方がないが、ここの乾そばは家でしみったれた量で茹でられたソバとは別物の瑞々しい乾そばで、それはもうおそらくや湯量が違う。たっぷりの湯で茹で上がったソバを老練な親父がめいっぱいしごいて、つるつるに膨らんだ乾そばはもはや生そばで、下手な生十割蕎麦屋とは比較にもならない。

そんなイメージがおきぬけにしみったれた自炊ソバを食っている自分に毎時飛び込んで来るわけだから、やっぱり下手に自炊なんてするもんじゃないなあ。

 

 

 

SKOのNKⅧ

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5月28日

午前7時起床

以下失念

 

6月1日

午前8時起床

闇宴会スペースのたまちゃんが「断面がええねん」と言っていたアマゾンのモーニングたまごサンドを食べに赴く。さりげないけれど仕事が、敬虔って言っちゃうくらい丁寧で、サラダたまごとキュウリのやつ、普通の茶店というのに感心しちゃう。茶店文化恐るべし。感心三割恐怖七割という自分の感覚にも呆気にとられる。普通にうまいでいいんだろうけど…

禁煙につきそそくさと退店。

 

昨日はリアル坊主のちゃらいスペースで手伝うお店の面々で酒宴。七割フレッシュヤングな面々でかなりウキウキする。そのうち二人は未成年で恐怖が三割。シンプルに複雑な感慨に我ながら呆気に取られる。宴もたけなわに坊主がブルーハーツやグレイの熱唱し面々が引いたかどうかはいざ知らずこちらは楽しいアホ坊主。

闇宴会スペースに移動し夜もふけて宴主がフィーバー。泣き笑いでまた呆気にとられて終宴。

 

今は竹林の坊主の店でジャズなど聴いている。うだる暑さである。チェンマイか、と坊主が言ってる。

 

 

SKOのNKⅦ

f:id:kon-fu:20210520092436j:image5月18日 曇 湿気多し

6時半起床。

起き抜けから大空腹。成長期か。

おめざはスージーアンドザバンジーズのホンコンガーデン。

シャワーを浴びて神泉苑近くの喫茶店にカレー目的でダッシュ。朝は手放し運転がしやすくて空気が吸いやすい広い五条通りもなかなかいい。

カレーは美味かった。米がうまい。が、店、禁煙になっていたのであまり長居はせず。三年くらい行ってなかったかな。店内の感じもけっこう変わっていた。ちっちゃくてかわいらしいおばちゃん給仕は健在。

のち、六角のダロンド氏の店。

今日はイガゴロサスという人のがかかっている。おしゃれ。開店前後の店主ぼんやりタイムに入店したので父親のヤニくさい車みたいなもわっとした匂い。

昼過ぎから我慢を切らして大井競馬に着手。コンビニでプリントアウトした馬柱新聞を用い、自分としてはかなり綿密な予想をしたものの勝負所でばしっと取れず根気負け。適度に、かなり疲れる。

午後6時くらいからウエストハーレム。エイティーズフューチャー侘ディスコ。ていうのか自由なかんじでたいへん好ましい。

 

6月19日  雨/曇

午前7時起床。

引き継ぎ大空腹。雨は降っていたけれど今日なら客並んでないかもと思いつき京都駅近くの第一旭へ。並ばず入れた。初めて入った。従業員は声がイケメンのホール一人にいかつめの厨房三人。普段より少なそう、とはいえ常に絶えず空いては埋まる客席。繁盛店。味はふつうでうまかった。ライス小も頂く。ここはライス中がない。次はやっぱし新福かな。

 

あてどなく川端二条のユニオンにコーヒー飲み行ったら帰り際、離婚相手のオトンにかちあった。以前に増して温厚そうな顔つきに見え、まあまあ元気そうでよかった。

 

なお、あてどなくワークショップレコードに赴き、こないだ汚いジャズバーで聴かせてもらったオーネットコールマンの変なやつを探した。ジャズコーナーにはなくて、まあいいかとクラウトロックコーナーからニューウェイブコーナー、ついでジャパニーズコーナーをひやかしていたら、ふと店主に「変なジャズは窓際にありますよ」と、ぼそっと言われてドッキリ。頭を読まれた感じ。または脇を刺された感じ。それかめっちゃわかりやすい奴なんやな自分。つまり窓際のフリージャズコーナーにそれ、オーネットコールマンとプライムタイムの盤が一枚あって、まあまあ高かったのだけど、もし店主が辻斬りだったら脇を刺されて殺されていたも同然と思って買っちゃう。

 

夕方、鴨川三条に置いてたチャリが撤去されていることに気づく。そういえばもしかして、春から撤去料上がってたんちゃうかな。ファック。京都新聞でみたぞ。どっちみち腹がたつが、誰の迷惑にもなってへんチャリ一台のために乗りつけて持っていく撤去部隊サイテー。あほ条例にあほ組織奴。

手放し運転しばらくでけへんし。

ところで連日の散財でそろそろやばい。週末のオークスまでは持たせたいが、明後日に控えたギャンブラー清水と仲間たちの琵琶湖競艇で今月もオケラかもしらんな。

仮にギャンブラー清水がバカ当たりしたらみんなで雄琴に行く計画。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

SKOのNKⅥ

f:id:kon-fu:20210517082539j:image5月15日 晴れ

午前7時起床

すでに暑くなりそうな感じまんまん。

短パンデビュー三日目。

梅湯にて朝風呂。

昨日はなんというか、かなり血迷っていて、、午後7時頃に京阪三条に戻ってきてから地下階の粉物屋の値引き品のオムそばを買って食ったらめちゃくちゃ不味かった。固まっとった。

不満足につき、その足でミヨシに行ったら全部のラーメンが五百円のキャンペーンをしていて、貧乏性なもんでチャーシューメンをば、ライスも、当然腹を壊した。情緒不安定である。

 

5月16日

くもり/雨

午前8時50分起床。不調。

 

5月17日

午前6時起床。

効き湯に入って上がると動悸。気圧のせいか気分のせいか素行のせい。いまんとこ絶不調。

 

 

 

 

SKOのNKⅤ

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5月13日 晴れ

午前7時半起床。しばしうだうだする。

ここ一週間くらい何を着ていいのかわからん。おとついくらい六角のダロンド氏はミュージック、何をかけていいかわからんと言っていたけれどそんな感じ。昨晩ツタヤで借りたやつは全部外れだった。四日前くらいの晩にUFOに納豆を入れたのも大外れだった。鴨川納豆というちょっと滅多に買わない上質な納豆やったので勿体なかった。UFOはUFOで食った方がいい。

 

高瀬川沿いの店でバイト。ひま。

落合博満関連の動画を見る。

上がりにいったん家に帰って財布をとって街へ出る。暑くなっていたので着替えた。

 

5月14日 晴れ

6時半起床。ゼロコークの残りを飲んで昨日10マントンで買ったサニーデイのザ・シティを回す。二枚組。名盤。ブロンド以降のなげやり感、て言うんですか?僕の記憶では半年前くらいから売れ残っていて最初は窓側の棚のうわつらにけっこう目立つように3500円だったのが三ヶ月前くらいには2500円になっていて、昨日はレジ前に移ったジャパニーズコーナーに紛れていた。10マントンは中身は変わっていなくてもジャンル棚自体を移動させていたりして気が利いているなあ、と思った。あと、サニーデイは京都ではあんま人気ないんかな、とか。あんまかからん気分はなんとなくわからんではない。

あと、もうひとつウィークエンドのラ・ヴァリエテ。これはナイショでCDをよくかけていて思わず買ってかけてみたがやっぱり聴き飽きていたのでいずれ売るかも。やっぱアリスン、ヤングマーブルジャイアンツのがいいなあ。

効き湯で朝風呂。筋肉痛はほぼ残ってない。

下駄で菊しんへ。モーニング。

ピッキングで弾いた希少豆をおみやげに持っていったらそれでコーヒーを淹れてくれて100円引きにしてくれた。

あいつはなにげに優しいな。

弾いた豆を僕はロブスターの類かなと思っていたけど東はピーベリーの類だと言っていた。どっちでもいいが美味く淹れてくれた。

店前の小径に軽トラでヤバい八百屋が乗りつけていた。そこらへんで買ったやつを捌いているらしい。

今日はまるで夏の日。

ちょっくら東京に行ってみたい。

今日は鰻の寝床に行ってみるつもり。

 

 

 

 

 

 

 

SKOのNKⅣ

f:id:kon-fu:20210512204233j:image五月十二日(水)

昼過ぎから雨

午後八時半。インサイドでなかなか飲みにくいのでアウトサイドで小瓶の白ワインを飲んでいる。堀川丸太町のセブンイレブンで買ったやつ。自分の中でMさんへの献杯なのだけれどまあまあ不味い。木屋町の喫煙所前にて。ここではワールドのWi-Fiがオールフリーで拾える。さっきまで捨得。ノンアルコールビールを飲んで静かに踊った。いやしかしコンビニワイン美味くない。

登さんの骨董品みたいなサックスが筋肉痛にかなり効いた。

木屋町の汚いジャズバーはもう閉まっている。

外はびゅうびゅう風。

私は元気。

馬子衣装の客引きが辻で誰かを待っている。

ほんで今日、生で初めてジャズを聴いて気の利いた白ワインみたいな浸透圧の強いフォークを浴びた。

なんだかんだいい日だったな。

今日は新月で先月の新月からだいたいひと月。Nちゃんは元気かな。

さっき会ったんだけどしゃこちゃん今日が誕生日だったかもしれん、祝い忘れた。

あと、萩尾もとの誕生日なんだって。

ばらばら異界っていうマンガがいっち好きです。

献杯

ツタヤでなんか借りて帰る。

 

SKOのNKⅢ

f:id:kon-fu:20210511180527j:image五月十一日 晴のち曇

午前四時半起床

朝、風呂に入ったかどうかすでに忘れている。普段はいつも朝風呂を浴びる。

昨晩食いきれなかったいなり寿司を二個食べ切る。導入したばかりのシンセサイザーを少しもてあましてるようなブラジルのバンドのレコードを回す。

夕方、バイト後、帰宅し洗濯、風呂に効き湯を入れて入る。久々の肉体労働ですぐさま腰が痛くなった。

入浴後、バイトの受給物の残りのおにぎり二つとハムとレタスのサンドイッチを食べるも引き続き空腹。昼はトンカツ弁当大盛り食べたのに。成長期か。

桃井かおりのセカンドを回す。

洗濯物を干し、腰を気づかいながら散歩。風が適度に涼しくなり快適。

あの世みたいな公園のカフェの軒先にはすでに蚊取り線香

そういえばニュージーランドで今、日本製の蚊帳がにわかに人気らしい。

現在、肉か野菜、できるだけ料理じゃない素材みたいなやつをしこたま食べたい。

外はかなり涼しくなってきた。

午後五時くらい、鴨川の風は北から吹いてた。