短歌は馬車に乗って

スイートなエッセイです

ソカイ日記03

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ソカイして五ヶ月が経った。

古都に夏が停滞しております。

僕は相変わらずマーキング至上主義でやっております。

海がだめだったりセロリが好きだったりするのね。

で、先程、だいたい週一でマーキングしている喫茶店に訪れたら、僕が入店して少しくして常連の女性が来、相席した。

この店では店主もしくはスタッフと顔見知りになるとカウンター前の四人テーブルに案内してくれるようになり、自分の知らないお客さんが先に座っていたりしていても席が空いてさえいれば、合う合わないの余計な忖度なしに、時によっては隣り合わせ、何気なく紹介などしてくれて差し障りのない会話が楽しめるのだけれど、たまに手前が要らんこと喋くり過ぎたな、という反省が後を引くことがある。

ときに小生、最近は早朝から体を暖めているので、起き抜けにいつも通りのルーチンワークに赴いてるお店の店主さんとカチ合うと、予めベロベロに酔っ払っている人間とどシラフの人間くらいテンションが違うことがままあり、露骨に嫌がられることも日常茶飯事、いささか日本人的な感性なのかも知れないけれど、空気感、調和、差し障り無さ等を読むことをある意味で強制されているような寂しさを覚えることも瞬間瞬間ではあるな、あるけどそこは僕もそういうのを含めて好きで通っている自負があるから執拗に街に通う、たまに嫌やけど基本的にはまあいいか、みたいなセーフティラインを常に探すのが段々楽しくなってきたというか、別に自分なんて敢えてまで曝け出さんでもええやんていう姿勢に変わってきた部分もあるし嫌われても仕方ないか、それらは見方によっては名実ともにおっさんになってきたってことともいえるかな、どっちにしろ意識的にリラックスすることに少しずつしっくりき始めている実感があって、同時に通っている店みせ特にキャフェーへの愛着がじわじわ湧き続けているから切り替えが大事、あかんときはちゃちゃっと退出して後グサれを最小限に抑え、けっきょく何食わぬ顔でしれっとまた行くでしょう。客は神様ではございませんよ!自分の立場から言わせてもらうと気い使い過ぎる客もけっこう腹立つけど。

日々勉強、今日はなんかの拍子に甲子園の話にその女性となって曰く、

「私プロ野球は観たいって思わへんけど甲子園は好きやわあ」

こう言う人は結構いるっていうか実際はどっちでもええのに若輩ながら偉そうにあまりに短絡的だなあとか思ってしまってついつい、それつまりどういうとこがっすか?とかいう風につっかかってしまいます。

「え、だってめっちゃ頑張ったはるやん」

とかいう返答に対して私はあまりに無力でついつい、いやいやそんなんプロかて当たり前に頑張ったはるし、そもそも高校球児は頑張る姿勢をプレゼンするのに頑張り過ぎてるフシがありますわ、頑張ってんのはそりゃ分かりますがな、それにつけてこの炎天下でですな、絶対間に合わへんのに一塁にヘッドスライディングしたがるしてる姿勢を良しと思うような全体的なムードがまじで嫌いで、特攻隊の名残まだ残ってんの?苦行みたいに揃いも揃って丸坊主にしなあかんていう同調意識もけっこう薄ら寒いですよ、眉毛細う細うして、ところで〇〇さん、あのアルプススタンドに目を向けたことありますか?そう、チアガールが大挙して脚をけたぐり上げてるとこ、あれはいいよね、、ああ今年はいてへんのかそれは寂しい、いやいや違いますねん大抵チアガールの前列でベンチ入りから外れた部員達が大勢並んでて、その中には特に強豪校やったら最後の夏の三年生もめっちゃようけおるんですよ、そういう連中もメガホン潰れるくらい叩いて喉潰れるくらい声を出すことを雰囲気てきに強制されてですな、そら賑やかし好きな生まれながらのムードメーカーもいてるやろうけど大半は白けてますよ、早よ負けたら夏休み増えるのに、とかえてしてダウナー、親からしても遠征費とかまじでばかにならへんと思いますよ、とにかく視点によっては大地獄甲子園ですよ、あれを良しと煽ることに無自覚なんはギリシャのコロセウムの観客と一緒である意味殺人幇助だと思うんですがどうすか、熱闘甲子園は戦時中の凱旋報道と変わらんと思いません?せめてベンチから外れた部員が私服で彼女となんとかフラペチーノでも舐めながら今年暑くねーとか言いながらちんたらネット裏で同僚のエースに、そこは真っ直ぐでええやろ!とか無責任なヤジを飛ばせて、そういうのを容認できる指導者がいたらまだ納得もできるけど、、そんなんありえへんわな〜、ようするに未開の国なんですよ、熱湯コマーシャルが放映出来てた時代はまだマシだと思いませんてんす?ムードって恐い〜ややこしや〜

とか捲し立ててたらそら白けるわ、すぐ女性は帰ってしまうでしょうね。

調和も乱れるしロクな空気は残りません。

日々勉強、いつも大人になり切れん僕を迎え入れてくれてるお店の方々お客の皆様毎度えらいすんまへん

良きにはからえ、あまり昨日のことを持ち越さずまた会えたらさいわいです。