短歌は馬車に乗って

スイートなエッセイです

ソカイ日記8

f:id:kon-fu:20200429180354p:imageニューオリンズという古い映画があって、ニューオリンズの貧民街のバンド付きパブの話なんですが、まだジャズがジャズという名前をあてがわれる前の時代のそれで、いわゆる白人禁制のラグタイムを内輪で楽しんでおり、実際のサッチモやビリーホリデイが出演していてすでにとでもビバップで素敵です。

そこにオペラ歌手のお嬢がオーナーの男に恋すがら出入りしだしたのが、彼女の親を含めた特権階級たちのお怒りを買って貧民街からパブというパブが駆逐されるわけですが、シカゴにバンドごと転がり込んで音楽もろともバカ受けするわけです。そこらへんからジャズという言葉が生まれたみたいで、なるほどなあ、と思うわけですが、それと同時にお上(支配層)というのはいつの時代もトンチキだったんだなあ、さりながら左ういうキッカケがなかったら黒人音楽の爆発的な普及もなかったかもしれないので、だから良いのかは私には解りませんけど、マイナーの受難にも落とし所はあるのかな。

だからジャズが好きというわけでも詳しくもなんもないんですけど、腰が動く音楽が恋しい今日この頃。

本日昭和の日、東京で参加しておったヤマイモというバンドが小岩のハコで生配信ライブというのに挑戦しておるようです。バンドは腰がふれるのでも参加したい気持ちがやまやまなんですが何ぶん力不足でした。ニューオリンズの頃より何というか小ややこしい形で受難を受けておる現代のライブハウスに当時のシカゴみたいな受け皿はあるのか??というのが今回のテーマなんですがどうなんですかね、もはや月とか砂漠とか、そんな僻地しか思い浮かびませんが、ともかく試聴してみましょう。