短歌は馬車に乗って

スイートなエッセイです

セプテンバー変な恋人こんぺいとういかさまのつきマジで匂いだす

すみれ September Love

すみれ September Love

乙女座の人を好きになることが多いのは半分冗談だと思っていたけど実際そういうこともあるのである、とじっさい思っていたし今ではちょっと馬鹿馬鹿しいとも思ってるけど思春期に変に数字の占いをかじった互恵で友人知人の顔と一緒にたいていその人の誕生日の数字がかなり立体的に飛び出てくるようになった。別になんの得もしないけどなんか出てきよる、そんなもんだから、あ、今日はだれそれの誕生日だと思いついて連絡先を知っていれば一応おめでとーとか送る人によってはうれしいかもしれないしひとによっては気持ち悪いかもしれない、フェイスブックとかも教えてくれるし、空で覚えてても二次元的にはフェイスブックには勝てないが、立体的には僕のが速い恐るべき機能なのであるが無駄な搭載アプリであることにかわりはない。
それとともにしょうもない星占い的知識おうし座と乙女座は相性がいいとかいう愚かな方程式が結晶化しているので変に意識する癖がついていて、しかも実際皮膚感覚的に好きなのである。そんなセプテンバーラブの嵐に飲み込まれる季節に今年も大いに混乱させられた擬人化されたある日と擬日化された人間が押し寄せてきて時空とか歪んだみたいに昔聴き込んでた歌がいきなし頭のなかを占拠するみたいにそんなこといつもずっと流れているからゲンソーなのだけどありありです多分だれにでもある。
あるお祭りがあって、ヤバそうだから君子危うきに近寄らずイズムを行使しようと思ってたけど結局加担した、店もとい自分ががたがただったから今、恋したら土坪にはまるという経験則を恋はやすやすと越えていく楽しいけどむちゃくちゃ悲しかった、あめがめちゃ降ってて希望そのものでいて、かなり夢のように顔が溢れその顔すべて常軌を逸して顔だったキマッタみたいにすぐわかるわかられる信用とか不信とかありえないくらい汚くて美しいノーメイクのメイキングラブ、愛は信じてないす偏在しすぎでてにおえないから、それでも彼は愛を発散するカビキラーみたくそんで僕は漂白される、疑念というカビが泣いているのを横目に。
そして多分乙女座じゃない人に恋に落ちた。
結局むちゃくちゃなんだよね。
みんな嫌いだったパラダイス大陸は沈んだ。
発狂しながら中華鍋でくうしんさいを炒めた。
気付いたら俺は夏だった風景を見送ったりした。
イチローが言ってたけどどんだけ追っかけても暗闇しかないって。
落合が言ってたけどホームラン打っても歓喜は(バットと球がかちあった)一瞬にしかないからガッツポーズはしないって。
僕はだいぶぶりに世界はどでかい悲しみだと再認識した。
ソングライン

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