短歌は馬車に乗って

スイートなエッセイです

スポティファイコンプライアンスコンプライアンスコンプライアンスポティファイ

しばらく常に浮き足立ちながら店開けているわたしはお客が全員怖いひとときはましになったときもあるけどだいたいいつもひやひやしている。
たまたま野球の清原の清原さんが覚醒剤で捕まるちょっと前さんまが司会やってるバラエティに電話中継で出ている動画をみた映された彼はアロハシャツを着て爆睡していて背もたれの後ろかわにこうべを垂れ落とすこと二三回唯一しあわせなときスタジオの爆笑に合わせさんまがいじり含みに呼び起こす悪夢に目覚めた清原はどす黒い顔をしている瞳は小学生さながら。
下品なものをみた!と思った清原じゃなくて番組ひいてはメディアソウシャルネットワークアンド社会ジャパン&me!
ほんで今日も浮き足だって泣きそうになりながら店やってたら相変わらずすこぶる艶やかな黒い長髪を十年前と同じように主張した女が来た。
この店に来たのは初めてである近所の飲み屋でたまにあう会う度結果的にわたしは怒鳴って反省する明日は我が身だ闘争だとひとりごちながら。
彼女は来るなり職場の同僚をぐちったいつものパターンこれには慣れているから軽口でなだめる聴いてほしいだけなのは全部そう、そうだよねいやなひといるよねポップコーンバラッズをかけていた後半なんかものすごいぐっとくる歌が鳴る彼女は昔の同僚の話をし、マイヤーズを一杯飲んだあとコーヒーを頼んだ素敵な配慮わたしは淹れたなにも思い浮かべずウマイのを淹れたら彼女はノーリアクショんここまでは最高ただの気のせい。
プリンスをかけてからブルーマンデイが聴きたいと言い出してそのときすでにコーヒーを飲みおえてハーパーを飲んでいて、あ、いつの間にやっぱり来てたと思った気分はビザルラブトライアングルだったけどしぶしぶかけたらやっぱりブルーマンデイは苦手だったそれからジャパンをかけてくれたらもう一杯飲むとのたまう。
お父さんが洋楽やったらなんでもかってくれるひとでなと猫なで声中学の時の初恋のはなし適当にジャパンかけたらこれちゃうねんジャパンやけどとかなんとかやっぱりわたしは切れた、どうでもいいただひとりの尊重すべきピュアネスに、近所の飲み屋でコルトレーン流したがるおっさんをひきあいにだして責めるとそんなんちゃうわと仰るが同じである清原もデビッドなんとかもコルトレーンもあっぱれここにいなくてよかったよ最高です特に清原の外角低めのフォークをライトスタンドにぶちこむ芸術性、半分まどろみだした女は次の曲がいいねんといい続けやっとこモスクワクラブに換えた友達の歌が聴きたくなったから、なにこれかっこよすぎるわデビッド某はださいのがええねんと捨て置きついに寝た。
毎度のごとくぜんぜん抱きしめたくならなかった。
幸せそうでなによりだったけど約一時間後怒鳴って追い出してまた自己嫌悪になりながらかいている由。
女ヶ島のスイートなたのしみかたわすれちゃったおしえてくださいまたきてくれるかな?