短歌は馬車に乗って

スイートなエッセイです

山頭火尾崎放哉と友達

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  • 尾島隆英
  • シンガーソングライター
  • ¥250
秋の空高く巡査に叱られたテツオのこと思い出した 山

まつすぐな道でさみしいと手前でえらんでおきながら 山

野口と保田と三人で墓のうらに廻る 放

町外れの喫茶店ですれ違うこんなよい月を一人で見て寝る 放

木屋町から帰るの辛いおちついて死ねそうな草萌ゆる 山

生まれた家はあとかたもないほうたる日本海からくじらかな 山

考え事をしている田螺が歩いている源さんをチャリが漕いでいる 放

咳をしても一人ツイートしても一人 放

へうへうとして水を味ふ酔っ払い帰りのなみちゃん 山

浄土寺でご飯つくって酔うてこほろぎと寝ていたよ 山