短歌は馬車に乗って

スイートなエッセイです

ソカイ日記2

4月1日

スポティファイで戯れにJAPAN急上昇チャートという新しい曲のセットリストを聴いていたがいまいちぴんと来ないのでタイファンクを聴いて寝ていたら願わくも夢でタイらしいところに観光に行けてしまった。

魂の移動旅行らしい。

グーグルマップみたいな上空写真を縮尺していくと気がついたら現地にいるという趣向で、ヒマラヤみたいな岩山に囲まれていて壮観だった。

期間にして一週間。

ちなみにタイなんて行ったことないので、あくまであてずっぽうである。

洞窟の中に現地人ごようたちの泥温泉があって、満員でさすがに入る気にはならなかったが、ダロンドみたいな男たちがシャレコウベと隣りあって泥まみれで入浴していて驚いた。不思議と悲壮な感じはしなかった。

旅の終わりにばかでかい花キャベツが点立している華やかな観光地に落ちたことにはライトアップなどされており夢見心地、観光客用の溜池みたいな小さいふつうの温泉があって日本人の中年の男がへりで小さくなっている。

「どうも先客に気持ち悪がられそうで入れないんですよ」と陳情されたが、たしかに若い女性が三人入っている。

そんなん入ったったらいいんですよ、と息を巻いて裸になって湯に浸かったところで目が覚めた。

f:id:kon-fu:20200402013115p:imageダロンド