大みそかは除夜の鐘を聞く前に昏倒した。 三日間、寒空の下で蟹を売って年明けの糊口を凌ごうと思っていたんだけど、最終日に呉れると思っていた給料は支払われなかった。 万札がおおざっぱな木戸箱に投げいられていく様を見ていたし、蟹みたいな歯で朝から…
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